リンゴ酒と海
16世紀はリンゴ酒の黄金時代でした。毎年春には、ギプスコア県からたくさんの船がニューファンドランド島へ向けて、クジラとタラの漁のために出航しました。長い船旅と荒涼としたカナダの地での滞在は非常に過酷だったため、万全な旅の準備は必要不可欠でした。
船員たちの食事は多くの栄養素が不足していましたが、リンゴ酒(1日あたり2リットル)とビスコチョ(スポンジケーキ)は必ず常備されていました。リンゴ酒に含まれるビタミンCが、海で最も恐れられている病気である壊血病を防いでいたのです。船員一人あたり、1日に2リットルのリンゴ酒が割り当てられていたので、大量のリンゴ酒を船に積み込む必要がありました。
リンゴ酒と海の歴史的関係