樽の注ぎ口からチョッツへ
20世紀の初め、シドレリアでは樽に付けられた注ぎ口からコップへとリンゴ酒が注がれていました。アスティガラガ村は、このようなリンゴ酒の飲み方が楽しめる数少ない場所の一つでした。
今日では、チョッツの風習はとりわけバスク地方における冬から春にかけての食の風物詩となっています。大事な伝統の一つであり、そのやり方はいつも同じです。醸造所の人が「チョッツ」と叫び、訪問者たちをリンゴ酒の大樽のところまで案内します。訪問者たちは指示に従いながら、大樽が開けられると、順番に一人ずつコップを傾け、コップの内側の側面にリンゴ酒が勢いよく打ち付けられて泡が弾けるように受け止めます。弾けた泡とともに現れる様々な香りや味わいを、一口ずつ樽の前で楽しみます。
樽の注ぎ口からチョッツへ